漢方コラム
冬の健康づくり
11月7日は「立冬(りっとう)」です。「立」には「始まり」の意味合いもあるため、立冬は冬の始まりを意味します。日は日増しに短くなり、冷たい雨が降る頃です。
今年の「小雪(しょうせつ)」は11月22日。この頃になると、北風の冷たさが日々はっきりと感じられるようになります。北国では雪がちらつきますが、まだ本格的な寒さには至りません。
冬になると気温が低下し、自然界の陽気は減少し、陰気が最も盛んな季節になります。自然の摂理に従えば、動植物は活動を停止し、じっと春を待つときです。
養生から考えると「立冬」はとても重要な節気で、一年中で最も養生に適した時期です。万物が活動を段々と休止するこの時期に、気を養い、力を蓄えて翌年の春に備えることで1年をのりきることができるのです。
冬の養生が悪いと免疫力も低下して、病気にかかりやすくなったり体調を崩しやすくなります。また病気が治るのに長い時間が必要になります。
養生の基本
旬のもの
養生の基本の1つは旬のものを食べることです。芋類やキノコ類に加えて立冬になるとほうれん草や白菜、大根なども旬になります。冬の野菜は身体を温める効果があり、ビタミン類も豊富です。魚介類では鮭や鯖、牡蛎など。寒さにより身が引き締まり、人の体内ではほとんど生成することができないDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれます。
免疫力
免疫力と病気の戦いを考えると、西洋医学では病因の排除や症状の緩和を重視しますが、東洋医学では免疫力の強化を重視します。
免疫細胞が活性化するためには、糖・タンパク質・脂質といった栄養素の他ビタミン、ミネラル、などがバランスよく必要です。また血行が悪い状態だと末梢の血管まで十分に酸素が届かない状態になり、免疫細胞の働きが悪くなります。
免疫細胞の50%以上が腸に集まっているため、腸内環境を整えることも免疫機能の強化につながります。
腸内環境を整えるためには発酵食品を積極的にとることも大切になります。
発酵食品の「野草菜果」
腸内環境を整えたい、野菜不足や栄養の偏りなど食生活に自信のない方は植物発酵食品の「野草菜果」がおすすめ。
野草菜果は、妙高高原を中心に自生する野草をはじめ、野菜や果物などあわせて約60種類の原料を使用しています。開発者の方が生産地や採取地にもできる限り訪問し、厳選された材料が使われています。
基本的には国内産を使用し、約1年かけて毎日手作業で撹拌し発酵熟成されています。
発酵熟成中は温度湿度管理はもちろんですが、毎日クラシック音楽がかけられているそうです。必須アミノ酸やミネラル、菌類が生み出す発酵代謝産物などさまざまな栄養成分を含み、胃腸にやさしいのが特徴です。
心をこめて作られた野草菜果には、ドリンク・ペースト・ゼリーと3つのタイプがあります。
発酵食品には食物酵素が含まれ、消化を助けることで代謝酵素に余裕ができ、免疫細胞や新陳代謝が活発になったり、お肌の調子がよくなる、胃腸の調子が整う、代謝力が上がることでやせやすくなると考えられています。
免疫力以外にも魅力的な効果が期待できそうですね。
※野草菜果については当店のブログでも紹介しています。
日常コラムの『胃の不調の方のお食事について』もご覧ください!
https://www.wakakusa-kanpou.com/archives/5377