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漢方コラム

潤いのある身体づくり

漢方コラム

ようやく秋の涼しい風を感じるようになってきましたが、10月は秋の終わりが近づく頃で二十四節気では108日に寒露(かんろ)(朝晩の冷え込みがはっきりと感じられる頃 草や葉に冷たい露が宿り秋の深まりを感じられる)1023日に霜降(そうこう)(秋が一段と深まり朝露が見られる頃 動物たちの冬支度もこのころから少しずつ始まります)と二つの節気があります。

 

秋は生命力を身体の内側にしまいこみ、今まで身につけたものを発揮する時期とされています。

 

五行の考えでは秋は肺にあたります。肺は大腸、鼻、皮膚、燥、白、辛などと関わりがあります。

 

肺気が活発に活動する季節ですが、弱くなりやすくもあります。肺は呼吸を通じて気を作り、気血を全身に行き渡らせ、水の巡りを調整したり、皮膚の機能を維持すると考えられています。 

 

秋の養生

 

秋の養生の基本は 

 

①薄着に気をつける

 気の勢いが外向きから内向きに変わるので皮膚の防衛力が弱くなります。 

 

②激しい運動に注意

 スポーツの秋ではありますが、激しい運動はエネルギーの消費や発散を強めます。自然の流れに逆行することなので冬にむけて健康維持が難しくなります。 

 

③憂うつにならない

 気温が段々と下がり、日照時間は短くなってきます。落葉の季節でもあるので、もの悲しくなり情緒不安定や感傷的、憂鬱な気分になりやすくなりますが、実りの季節ですので収穫を喜び秋のようにさわやかな気持ちを心がけていきましょう。 

 

④眠り過ぎない

 長く寝ていると秋と関係の深い眠気が虚すといわれています。肺が弱っている人にとって身体を休ませすぎることは気の巡りをますます悪くします。とはいえ睡眠不足もよくないので、早寝早起きを心がけましょう。 

 

⑤身体の内側を潤す

 柔らかいものなどを適度に食べることで、胃を益し、唾液の分泌を促し、身体を潤します。

  

 果物は水分が豊富ですが、冷やすものが多いので摂りすぎは注意です。

  

 また辛味は燥邪を追い出し肺の働きを助けますが、摂りすぎは熱を生み乾燥しやすくなり、身体の陰(水分)を消耗します。刺激物や香辛料などは摂りすぎないようにしましょう。 

 

秋の土用

 

10月20日からは秋の土用に入ります。

土用は季節の変わり目にあたります。体調を崩しやすい時期になりますが、昔の人達にとってはちょっとの体調変化が大きな影響を与えたのではないでしょうか。そのため普通以上に注意し静かに過ごすようになったのではないかと考えられています。

秋の土用の期間は夏の疲れが一気にでて老け込みやすいともいわれています。

 

 

潤い不足を感じる方には体内の血や潤いを養う「亀板」がおすすめです。『亀鹿霊仙廣』には生命エネルギーや活力を補う「鹿角」さらに「枸杞子」「朝鮮人参」も配合され、健康維持に必要な物質やエネルギーをバランスよく補います。 

 

 

 

秋に身体を整えることは冬を元気に過ごすための準備になります。夏の疲れを感じている方はこの時期に立て直していきましょう。  

 

 

 

 
女性のための漢方相
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【この記事の著者】若草漢方薬局 薬剤師 猪口智美 
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