漢方コラム
水分ゴクゴクのツケ~夏の養生~
今年も酷暑がやってきました。
「暑さが厳しい、とにかく命をつなぎたい…」
「冷房で身体が冷える」
「冷たいものをのみすぎて胃が辛い」
切実なお客様のお声です。
災害級といわれるこの暑さ。
夏に陥りやすい不調と、基本的な養生をお伝えします。
水分の摂り方
まず、水分の摂り方について。
こう暑いと咽喉が乾き、ガブガブと冷たい水分をとりたくなります。
また、メディアでも「こまめに水分補給を」と注意喚起してくれます。
ところが、この水分の摂り方が難しい。
水分補給は大切とはいえ
クーラーの効いている部屋で水分を必要以上にとると
さばききれない水が身体に溜まってしまいます。
人によっては、下痢や腹痛、めまい、むくみ、冷えなど
新たな不調を呼び込んでしまうことも。
また、水分の摂り過ぎで胃が荒れてしまって
食欲がなくなり、食事が咽喉を通らず、夏バテの原因になることも。
外で活動する方はまだしも、クーラーの効いた室内で過ごす方は特に
水分をガブガブとるのではなく、できれば温かいものを少しずつとっていただきたいです。
おなかがちゃぽちゃぽいうようでしたら水分の摂りすぎです。
ご自身の身体の声をききながら適切な水分補給を心がけてみてください。
咽喉のセンサーが壊れてしまったようにゴクゴク飲んでしまったり、それでいてお小水の出具合が悪いという方は、漢方薬の適応となります。是非ご相談ください。
クーラーによる冷え
この暑さでは、クーラーを適切に使う必要もありますが
ずっと冷房の中で過ごしていると身体が冷えきることがあります。
体を冷やし過ぎないように羽織れるものを手元に置いておくこと
また、薄着のし過ぎにも気を付けましょう。
オシャレな方は足元もサンダル履きという方もいらっしゃいますが
クーラーの冷えは足元から入ってきます。
特にオフィスでデスクワークをしている方がクーラーの効いている室内でサンダル履きをしていると足元から冷えます。
足元が冷えると身体の中の熱が頭の方にあがり、のぼせや頭痛の原因にもなります。
「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」
足元は温めて、頭は涼しくすることが養生の基本です。
入浴~湯船でリラックス~
外の暑さと、室内のクーラーでの冷気の間を行ったり来たりするのは、北極と赤道を瞬間移動しているのと同じこと、とも表現されます。
身体は、暑さと涼しさのどちらにも順応させようと頑張り、自律神経の乱れを生じやすくなります。
長風呂をする必要はありませんので、気持ちよい温度でさっとでも湯船に浸かって一日の疲れをとりながらリラックス、がお薦めです。
湯船に浸かると暑くなって眠れなくなるという方は、就寝の1時間~1時間半ほど前に入浴をすませ、ゆっくりストレッチをしながら徐々に身体のほてりを冷ましていくと、お布団に入る頃に体温も下がり、スムーズな入眠につながります。
また、就寝中、エアコンはつけっぱなしがよいとの話もありますが、エアコンで身体が冷えて風邪をひく方もいらっしゃいます。体質に合わせて調節しましょう。
お薦め商品
冷たいものの飲みすぎで「胃が荒れてしまった」という方には、
クマ笹エキスの「ササヘルス」もオススメです。
クマ笹に含まれる葉緑素などの有効成分が粘膜を整え胃腸をケアします。
日々の生活で溜まる疲れ
寝てもとれない疲れ
激しい運動による疲れなど、
クマ笹の有効成分が粘膜に浸透しながら疲労を回復します。
ササヘルスは不安定な葉緑素を鉄イオンで安定化しており、血液とよく似た構造。水溶性葉緑素なので吸収がよいのが特徴です。
お好きな飲み物に混ぜて飲んでみてください。ぬるっとした液体が疲れた胃を保護してくれます。
第3類医薬品
「暑さも寒さもどちらも弱い」
「咽喉が乾いて仕方ない」という方は、
血虚(血が不足している・血の巡りが悪い)かもしれません。
そのような方は、夏場に汗をかきすぎて秋口にカサカサにならないように、
「瓊玉膏(けいぎょくこう)」をお湯に溶かして飲むこともお薦めです。
瓊玉膏は生命力と美しさを育てる滋養・滋潤薬です。
第2類医薬品
今回は、ササヘルスと瓊玉膏をご紹介しましたが
冷えや夏バテに、店内には漢方薬を多数ご用意しております。
お一人お一人のお悩みに合わせてご提案いたします。是非ご相談ください。
皆様がこの暑さの中でも楽しく明るい日々を過ごされますように。
この暑さの中、ご来店くださるお客様には感謝しかございませんが
暑さで大変なようでしたら、当店ではzoomやお電話相談も承っておりますので、是非ご利用くださいませ。