日常コラム
寒波の春と養生
先月、ちょっと暖かくなったかと思ったら
最近は寒波がやってきて居座っています。
それでも太陽は高くなってきて、陽気は上がってきていると感じる日差しです。
こんな時は、体表は寒さで閉じ、
一方、自然と同様に身体の中の陽気は上にあがっているため、
気も上がりやすくなり、イライラ、めまい、ふらつき、頭痛、鼻水などが起きやすくなります。
体調を改善するために用いる漢方薬は、その方のその他の状態、例えば
身体をまもっている衛気の強さ
血液の巡りをつかさどる営気の量や力にもより様々です。
どの漢方薬を用いるか、判断が難しい時もあります。
漢方薬を選ぶとき、その土俵といいますか
切り口が異なる目線で考えることもあります。
様々な情報を患者さまからいただいて考察し
お飲みいただくと決めた漢方薬をある程度お飲みいただいたら
また状態を教えていただきます。
改善されているか、どこがまだ改善されていないか
そこでまた見直して、引き続き飲んだ方がよいか、
同じで良いか、変えた方が良いかなどを検討します。
養生について
多くの患者さまのお話を伺っていますと
その方がどのように生活が偏っているのか、養生のアンバランスを感じます。
労働が過多な方、食養生が偏っている方、睡眠が不足している方
運動が明らかに足りない方など。
苦手なこともあるとは思いますけれど、できる養生をこころがけていただくといいかな、と思います。
暖かい食事をとる、冷たい飲み物を控える
適度な運動をする、コアを鍛えることで肩や背中の凝りがほぐれます
一日の疲れはその日のうちに取るように、一日の終わりには湯舟に浸かって温まる
早寝をする。できれば22時までには就寝したいけれど、遅くとも日付が変わる前には床に就く、など。
イライラや不安感をコントロールしにくい春。
できることからコツコツとやってみていただくと、お身体も良い方向に変わっていくと思います。